安全対策情報
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海外安全情報(平成28年1月~3月)
 

1 社会・治安情勢
昨今の政情不安に伴い、当地では大統領の罷免や政策等に関するデモ活動が活発に行われており、現在までに参加者が暴徒化するような事件にはなっていないが、今後も注意が必要である。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)2016年1月~3月の州内殺人及び強盗殺人件数の合計は998件(前年同期比12%増)と増加傾向にあることから、引き続き警戒が必要。

(2)パラー州公安局発表の犯罪統計によると、2015年のパラー州内犯罪総件数は、前年比0.2%減の337,564件であったが、昨年末に当地にて、2名の邦人が巻き込まれ死亡した刑務所襲撃事件に象徴されるように、銃火器を使用した強盗及び強盗殺人事件は増加傾向にあり、細心の注意が必要である。

(3)殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
ア 邦人の殺人・強盗等

該当事案なし。
イ その他の強盗等被害(邦人以外)

(ア)1月29日午後
ベレン市ファッチマ地区カトルゼ・デ・アブリウ通りとドミンゴス・マヘイロス通り付近の商店内(当事務所より約350m,館員住居より約300m)で、拳銃を所持した男2名が客を装い店内に侵入し、客が居なくなるのを見計らい、強盗を宣言し、店員らに銃口を向け現金を出すよう脅迫した。男らは売上金、商品の携帯電話を強奪し、逃走を図ろうと外に出たところで、巡回中の軍警察官と鉢合わせとなり銃撃戦となった。男1名は逃走し、もう1名は被弾し逮捕された。

(イ)2月1日11:00頃
ベレン市バチスタ・カンポス地区プレジデンテ・ペルナンブコ通り所在の市医療保健局前(館員住居より約150m)にて、被害者(男性)が医療保健局前の路上に自家用車を駐車したところ、いきなり拳銃を所持した男2名が車輌に乗車し、国道316号線方面に走行するよう脅迫した。マルコ地区を警邏中の軍警パトカーが被害者車輌を発見しパトカーに気づいた犯人は、パトカーに発砲した。銃撃戦の末、車輌から降車し逃走した。被害者は頭部に負傷したが、命に別状はない。

(ウ)3月22日15:30頃
ベレン市バチスタ・カンポス地区パドレ・エチッキオ通り沿いに所在する携帯電話販売店(館員住居より約350m、当事務所より約950m)で、拳銃を所持した犯人グループ(4名)が客を装い店内に侵入し、客を人質にとり商品の携帯電話と現金を出すように従業員に脅迫した。同犯人グループは携帯電話19台、現金、居合わせた客の所持品を強奪し逃走した。その際に巡回から戻った同販売店所属の警備員と鉢合わせとなり、銃撃戦となった末、犯人1名が死亡し、3名は逃走した。被害者には怪我は無かった。

3 テロ・爆弾事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆弾事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において、邦人の被害は認知されていないが、人質を伴う強盗事件(SAPATINHO)や短時間誘拐事件が多発しているため、十分注意が必要である。

 
海外安全情報(平成27年度10月~12月)
 

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
当地の一般治安情勢はますます悪化の一途を辿っており,特に窃盗事件や強盗事件の増加は著しく,2014年のパラー州内犯罪総件数は,前年比4%増の334,703件(4,353/10万人)となった。内訳を見ると,傷害事件が前年比7%増の23,285件(302/10万人),強盗事件が前年比5%増の113,881件(1,481/10万人)と増加している。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例

(1) 邦人居住地区での殺人・強盗等

ア 11月12日16:30分頃,パラー州サンタイザベル・ド・パラー市アメリカーノ刑務所内において,同刑務所から囚人数人が脱獄を図ったところ,監視していた州軍警察官が発見し,囚人と軍警察官とで銃撃戦となった。そこに車輌で通りがかった被害者達が流れ弾に被弾し,邦人女性2名が即死した。運転していた邦人男性は重傷を負った。

イ 12月1日(火)午前7:50頃,ベレン市サンブラス地区ジェンチル・ビテンコート大通りとトレス・デ・マイオ通り付近で邦人が子弟を幼稚園に送った後,事務所に向かうため,ジェンチル・ビテンコート大通りを西方に歩行中,後方から自転車2台に乗車した少年が,邦人の約3m前を歩行中の通話中の女性の携帯電話を強奪した。その先を歩行中の通話中の男性の携帯電話も一緒にいた別の少年が連続的に強奪し,トレス・デ・マイオ通り方面に逃走した。

ウ 12月31日(日)午前3時頃,被害者(男性)が就寝していたところ,犯人(1名)が4軒先の軒先をつたって被害者宅の窓から侵入した。犯人は室内を物色し被害者の携帯電話,腕時計,現金を奪い,玄関から逃走しようとしたところ,被害者が目を覚まし人がいることに気づき誰何したところ,犯人が近くにあったドライバーを取り襲いかかってきたため,小競り合いとなった。小競り合いの末,被害者がトイレに逃げ込み,その隙に犯人は窓から東北方向に逃走した。被害者は軽傷を負ったが命には別状は無かった。

(2) その他の強盗等被害(邦人居住地区以外)

ア 10月6日(火)14:00頃,ベレン市マルコ区ローマス・ヴァレンチーナス大通り所在の眼科医院内で,同医院内が患者で混み合っているところ,犯人グループ(2名)が患者を装い,医院内に侵入し,強盗であることを宣言した。犯人1名は受付従業員に拳銃を向け,現金,コンタクトレンズを出すよう脅迫し,もう一方の犯人は患者らに対し,現金,携帯電話を出すよう脅迫した。被害者の1名が抵抗したため,銃床で頭部を殴打され重傷を負った。犯人グループは被害品を強奪し,外に停車していた車輌で逃走した。

イ 11月3日(火)午前中,ベレン市ウマリザウ地区ジェネラリッシモ・デオドロ大通りとヴォアベントゥーラ・ダ・シルバ通りに所在する高級アパート内において,被害者老夫婦の証言によると,勝手口扉から拳銃を所持した犯人グループ(2名)が侵入した。犯人グループは被害者らを寝室に監禁し,室内を物色した。貴金属等を奪い逃走しようとしたところ,同居人が帰宅し,室内が荒らされていることに気づき犯人グループと殴り合いとなった。犯人1名は逃走し,もう1名は同居人に制圧され,駆けつけた軍警察官に逮捕された。

ウ 11月3日(火)14:30頃,ベレン市ナザレ地区ジョアン・バウビ通りとクワトロ・デ・マルソ通り所在の駐車場付近で,被害者(州軍警察官)がウマリザウ地区ボアベントゥーラ・ダ・シルバ通りとドッカ・デ・ソウザフランコ大通りに所在するイタウ銀行で現金を引き出した後,被害者が乗る二輪車を上記場所に駐車し友人と会話中,近寄ってきた犯人グループ(2名)が乗車した二輪車が停車し,被害者らに銃口を向け強盗を宣言した。被害者2名の現金,携帯電話2台,軍警察官の拳銃1丁を強奪し,二輪車でサンブラス地区方面に逃走した。

エ 11月6日(金)12:30頃,ベレン市マルコ地区アウミランテ・バホーゾ大通りとマウリチ通り所在のポルト・ジアス総合病院内において,武装した犯人グループ(4名)が客を装い,病院内にある銀行の支店に侵入した。行員に拳銃のような物を向け,現金を出すよう脅迫し,行員が処理に手間取っている間に,犯人グループは近くに居合わせた銀行利用客の現金,携帯電話等を強奪し,外で待機していた車輌でアナニンデウア市方面に逃走した。
なお,この一年間に同様の強盗事件が2回発生しており,州公安局は警備強化を行っていた。

オ 11月9日(月)21:00頃,ベレン市マルコ地区チンボー通りとサン・ペドロ通り交差点付近において,被害者が二輪車で上記交差点内にて,信号待ちをしていたところ,後方から来た拳銃を所持した二人乗りの二輪車が近寄り,被害者に対し,拳銃を向け二輪車を渡すよう脅迫した。被害者は抵抗し,ヘルメット越しに頭部に数発被弾した。病院に運ばれたが死亡した。

カ 12月3日午前11:30頃,ベレン市カンピナ地区プレジデンチ・バルガス大通りとアリスチデス・ロボ通り付近の飲食店内「ジラッファ」(プリンセーザ・ロウサン・ホテルより約20m)において,被害者夫婦(2名)は上記店舗並びの国営カイシャ・エコノミカ銀行を利用し,その際に5,000レアルを引き出した。同銀行を利用後,並びの飲食店「ジラッファ」で飲食をしているところ,2人組の男が飲食店内に侵入し,被害者夫婦に拳銃を向けリュックサックを渡すよう脅迫した。2人組はリュックサックを強奪し,店外に止めてあった二輪車で東方向(バチスタ・カンポス地区)へ逃走した。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において、邦人の被害は認知されていないが,人質を伴う強盗事件(SAPATINHO)が多発しているため,十分注意が必要である。                                                                               

 
海外安全情報(平成27年7月~9月)
 

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向

  1. パラー州公安局発表の犯罪統計によると、平成27年7月~9月のパラー州内犯罪総件数は前期比1%増の82,273件であった。強盗事件、殺人事件、窃盗事件等は横ばいであった。
  2. 2014年にベレン市内で発生した殺人件数は、10万人あたり51.2件であり、伯国内27州の内7番目であった。そのため、引き続き注意が必要である。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例

  1. 邦人の殺人・強盗等

    なし。

(2)その他の強盗等被害(邦人以外)

ア 7月18日(土)19:00頃、ベレン市マルコ地区アルミランテ・バホーゾ大通りとロマス・バレンチーナ通り所在のFIAT車輌販売店内(ロドリゲス・アウヴェス植物園横)において、被害者(店長ら従業員数名)が閉店作業をしていたところ、犯人グループが駐車場付近にいた警備員2名を拘束し、店内に侵入した。犯人グループは従業員を次々に部屋に監禁し、従業員の一人が裏口から隙を伺い避難しようとしたところ、犯人1名に発見され銃撃を受け、大腿部に被弾し負傷した。犯人グループは店長に銃口を向け脅迫し、金庫を開けるよう指示した。金庫内の現金(20万レアル~30万レアル)を強奪し逃走した。
パラー州公安局の発表では、強盗事件・強盗侵入事件(強盗殺人事件は含まず)だけで1日13件発生しており、注意を呼びかけている。なお、これは警察に届け出があった件数であり、実数は数倍にのぼるものと思われる。

イ 7月22日(水)午前、ベレン市サンブラス地区マガリャエンス・バラッタ大通りとアルシンド・カッセイラ大通り交差点付近において、被害者車輌が交差点内で信号待ちをしていたところ、後方から近づいた犯人グループ(2名)が乗車するオートバイが真横に停車し、窓越しに拳銃を突きつけ、強盗を宣言した。被害者が窓を開放したところ、犯人グループにハンドバックを強奪された。その後、犯人(1名)が後部座席に乗車し、被害者にジュルーナス地区(貧民街)まで運転するよう指示した。ジュルーナス地区を警邏中の軍警パトカーが被害者車輌を発見し、パトカーに気づいた犯人は、パトカーに発砲した。銃撃戦の末、車輌から降車し逃走した。被害者は軽傷を負った。

ウ 8月1日(土)14:00頃、ベレン市ヘドゥト地区所在のブーレバード・ショッピングセンター内薬局チェーン「BIGBEM」において、強盗事件が発生した。被害者1名(公務員男性)の証言によると、店内で買い物をしていたところ、客を装った強盗犯に後方から声を掛けられ、それと同時に周囲から見えないようにナイフを服の内側に隠したまま、被害者の背中に向け、財布と携帯電話を渡すように脅迫した。被害者の所持品を強奪し他の客に紛れ逃走した。

エ 8月1日(土)午後、ベレン市ナザレ地区ジェネラリッシモ・デオドロ大通りとブラス・デ・アギアル通り付近所在の高級アパートにおいて、犯人グループ(3名)は訪問客を装い侵入した上で門番を拘束し、3階に居住する被害者宅(老夫婦)に侵入した。被害者らは寝室に拘束され、犯人グループは金品を強奪し逃走した。

オ 8月7日(金)15:40頃、ベレン市サンブラス地区マガリャエンス・バラッタ大通りとカトルゼ・デ・アブリウ通り所在のオフィール・ロヨーラ病院内において、拳銃を所持した犯人グループ(3名)が出納事務所に押し入り、従業員達に拳銃を向け、金庫内の現金、携帯電話を渡すよう指示した。従業員達は金庫から現金23,000レアル、パソコン1台を出したところ、犯人グループは右を強奪しオートバイクで逃走した。なお、当日は病院増築のために働いていた工事現場作業員の現金給与支給日であった。

カ 8月8日(土)午後、ベレン市ヘドゥト地区所在のブーレバード・ショッピングセンター内書籍販売チェーン「SARAIVA」において、強盗事件が発生した。被害者1名(女性)の証言によると、店内で書籍購入をしていたところ、客を装った犯人グループ(4~5名)に声をかけられ、店内の角に行くよう指示された。犯人グループは衣服に隠し持っていた拳銃をちらつかせ現金、携帯電話を出すよう脅迫した。犯人グループは被害者の所持品を強奪すると二手に別れて逃走した。

(7)8月10日(月)9:30頃、ベレン市カンピーナ地区プリメーロ・デ・マルソ通りとガスパル・ピアーナ通り付近の宝石店において、被害者1名(店主)が開店作業を行っていたところ、拳銃を所持した犯人グループ(2名)が店内に押し入り、被害者の手足を拘束しトイレに監禁した。犯人グループはショーウインド内の品物(50,000レアル相当)を強奪し逃走した。

(8)8月11日(火)8:30頃、ベレン市カンピーナ地区サントアントニオ通り沿いに所在の薬局内(当事務所より1.3km)において、拳銃を所持した犯人グループ(2名)が店内に押し入り、従業員(5~6名)を2階の鍵がかかる部屋に監禁し、居合わせた客を1階奥の在庫品倉庫に監禁した。犯人グループは現金等を強奪後店を出たところ、巡回中の警察官と銃撃戦となり、犯人1名が即死、もう一名は逃走した。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において、邦人の被害は認知されていないが、人質を伴う強盗事件(SAPATINHO)が多発しているため、十分注意が必要である。

                                                                               以上

 
海外安全情報(平成27年4月~6月)

 

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)最近10年間で、パラー州内での拳銃使用による殺人件数が204%増加している。また、ベレン市カンピナ地区ヴェロペーゾ市場付近では、拳銃の1日のレンタル料金が300レアルであるとも言われており、引き続き警戒が必要。

(2)パラー州公安局発表の犯罪統計によると、平成27年4月~6月のパラー州内犯罪総件数は前期比1%増の81,851件であった。特に強盗事件(前期比3%増の29,090件)が増加している。その他殺人事件、窃盗事件等は横ばいであった。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例

  1. 邦人の殺人・強盗等

  平成27年4月15日(水)午前8時頃、ベレン市カンピナ地区ヴェロペーゾ市場内において、邦人がヴェロペーゾ市場内を観光中に後方から寄ってきたブラジル人男性から声を掛けられ、応答している隙に、たすき掛けしていた一眼レフカメラの紐をナイフの様な物で切られ、持ち去られた。その時は気付かなかったが、数分後カメラが無いのに気付き文民警察に被害届を提出した。被害者には怪我は無かった。

(2)その他の強盗等被害(邦人以外)
ア 平成27年4月2日(木)午前、ベレン市ウマリザウ地区ムニシパリダージ通りとマノエル・エバリスト通り所在のパン屋において、犯人グループ(2名)が客を装い店内に侵入した。他の客が居なくなるのを見計らい、強盗であることを宣言し、従業員に銃口を向けレジの売上金を出すよう脅迫した。犯人グループは売上金、携帯電話3台を強奪し、店前に停めてあったオートバイで逃走した。

イ 平成27年4月3日(金)23:00頃、ベレン市カンピナ地区プリメーロ・デ・マルソ通りとガマ・アブレウ通り付近において、被害者(GOL航空職員)が宿泊先のホテルに戻るため、プリメーロ・デ・マルソ通りを携帯電話で通話をしながら歩行中、後方から寄ってきた拳銃を所持した犯人グループ(2名)が被害者に対し、現金、タブレット式携帯電話を出すよう脅迫した。被害者は抵抗し、小競り合いとなった末、犯人グループの内の1名が被害者に向けて発砲した。被害者は頭部に被弾し死亡した。犯人グループは現金、タブレット式携帯電話1台を強奪し、その場を後にした。
パラー州文民警察の話では、平成27年1月~2月の州内殺人件数、強盗殺人件数の合計が638件(平成26年同期比10%増加)となっており、軍警察、文民警察が合同で早朝・深夜の取締りを強化している。

ウ 平成27年4月13日(月)13:45頃、ベレン市ナザレ地区ナザレ大通りとジェネラリッシモ・デオドロ大通り交差点内で、被害者(2名)はウマリザウ区ボアベントゥーラ・ダ・シルバ通りとドッカ・デ・ソウザフランコ大通りに所在するイタウ銀行で現金を引き出した後、被害者車輌が上記場所にて信号待ちをしていたところ、後方から犯人グループ(2名)が乗車するオートバイが真横に停車し、窓越しに拳銃を突きつけ、強盗を宣言し、現金を出すよう脅迫した。被害者は現金、携帯電話2台、車輌鍵を渡したところ、犯人グループはナザレ大通り方向に逃走した。当時ベレン市内は大雨に見舞われていた。
パラー州文民警察サンブラス署によれば、ベレン市内だけで、4月に入り同種犯罪が15件発生しており、銀行利用者に対し、注意喚起を行っている。

エ 平成27年4月16日(木)22:00頃、ベレン市ウマリザウ区ドン・ロムアルド・デ・セイシャス通りとオリベイラ・ベロ通り所在のアイスクリーム店「CAIRU」で、店内が約35名ほどの利用客で賑わっていたところ、拳銃を所持した犯人グループ(5名)が押し入り、強盗を宣言した。犯人グループは入店後、二手に分かれ、一方は店内に居合わせた従業員5名に拳銃を突きつけ、売上金を出すよう脅迫し、もう一方の犯人らは利用客に対し、壁に手を突くよう指示した。犯人グループは売上金と利用客の現金を強奪し、店前に停めてあったオートバイでその場を後にした。利用客数名が軽傷を負った。

オ 平成27年4月19日(日)23:30頃、ベレン市マルコ地区アウミランテ・バホーゾ大通り所在のロドリゲス・アウヴェス植物園において、被害者(男性)が上記場所を歩行中、犯人グループ(3名)に襲われた。同グループはいきなり、被害者に向けて発砲した。犯人1名は被害者が倒れるのを確認すると被害者の所持品を強奪し、オートバイで逃走した。

カ 平成27年5月16日(土)08:45頃、ベレン市サンブラス地区マガリャンス・バラッタ大通りとノビ・デ・ジャネイロ通り付近の建築中のビルの前で、被害者がノビ・デ・ジャネイロ通りを歩行中、後方からオートバイに乗車した犯人グループ(2名)が被害者の後方付近で1名が下車し、被害者のネックレスを強奪し逃走した。被害者は首に軽傷を負った。

キ 平成27年5月17日(日)午前、ベレン市サンブラス地区ジェンチル・ビテンコート大通りとジョゼ・ボニファーシオ通り交差点付近において、被害者達(女性1名、子供1名)が交差点付近を歩行中、オートバイに乗車した拳銃を所持した犯人グループ(2名)が後方から被害者に近づき、銃口を向けハンドバックを渡すよう脅迫した。近くを通りかかった被害者達の知人が犯人に向け発砲し、犯人一名の足に被弾した。その隙に被害者達は近くの家屋に避難した。犯人1名は被害者のハンドバックを強奪しジェンチル・ビテンクール大通りに逃走した。被害者に怪我は無かった。

ク 6月22日(月)深夜、ベレン市サンブラス地区ゴベルナドール・マガリャエンス・バラッタ大通りとカルデイラス・カステーロ・ブランコ通り付近所在の商店において、被害者(店主)が商店を閉店し、帰宅しようとしたところ、拳銃を所持した犯人グループ(2名)が出入口から押し入り、被害者の手足をロープで拘束しトイレに監禁した。犯人グループは被害者の携帯電話2台、商店内にあったパソコン2台及び売上金を強奪し、逃走した。被害者は自力でロープを解き、警察に通報した。被害者に怪我はなかった。
なお、同店舗は同じような手口で平成25年12月にも被害に遭遇している。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において、邦人の被害は認知されていないが、人質を伴う強盗事件(SAPATINHO)が多発しているため、十分注意が必要である。

 

海外安全情報(平成27年1月~3月)

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)2015年1月~2月の州内殺人件数、強盗殺人件数の合計が638件(2014年同期比10%増加)となっており、引き続き警戒が必要。

(2)パラー州公安局発表の犯罪統計によると、2014年のパラー州内犯罪総件数は前年比4%増の334,703件であった。特に強盗殺人事件(前年比20%増の180件)、傷害事件(前年比7%増の23,285件)、強盗事件(前年比5%増の113,881件)、窃盗事件(前年比3%増の111,057件)が増加した。他方、性犯罪事件(前年比3%減の3,060件)、麻薬関連事件(前年比26%減の4,608件)が減少傾向にあり、強盗事件、窃盗事件についても増加率が一桁であったことは、犯罪率削減計画(当事務所注:2014年1月より導入している犯罪率削減計画(PROGRAMA DE REDUCAO CRIMINALIDADE)は、州内を15エリアに分け、エリアごとに一年間の犯罪抑制数値目標を設定し、右数値を超えないように、各エリアの軍警察官が犯罪防止に尽力するものである。このように、犯罪抑制数値目標を設定することで、警察官一人一人の責任感とモチベーションを高める事を目的としており、今後は、目標を達成できたエリアに対し、当局から報奨金を出すことも検討している。また、毎月各エリアの責任者を集め、治安状況及び対策等の情報交換を行う定例会議も行っており、各地から常時情報が入手できる体制を構築している)の効果が徐々に出ている。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例

(1)邦人の殺人・強盗等

該当事案なし。

(2)その他の強盗等被害(邦人以外)
ア 1月2日(金)17:00頃、ベレン市ウマリザウ区ムニシパリダーデ通りとマノエル・エバレスト通り所在のオリンプス団地(アパート8棟で構成されている)で、犯人グループ(二名)が海運会社を襲った後、警察から逃走するため、同団地に逃げ込んだ。逃走手段に使用するため、犯人1名がバイクを強奪しているところに、被害者車両が通りかかり、友人が強盗に遭っていることを覚知した被害者は、車輌でバイクに体当たりした。被害者は車輌から飛び降り、友人を助けに行ったが、犯人が拳銃を所持しており、頭部に被弾し、即死状態だった。

イ 1月17日(土)15:30頃、ベレン市ウマイター通りとアウミランテ・バホーゾ大通り所在の薬局内で、犯人グループ(3名)が近くの市場で強盗を働き、警察から逃走中に薬局に逃げ込み、薬局内にいた従業員に拳銃を突きつけ、現金等を強奪し、薬局の裏口から出るところを軍警察官に発見され銃撃戦となった。犯人1名が逮捕され、2名が逃走した。
ウ 2月1日(日)14:00頃、ベレン市ナザレ地区ブラス・デ・アギアル通り付近にあるレストラン「スパッチオ・ベルジ」において、被害者が同レストランのオープンテラスで飲食をしていたところ、犯人グループ(2名)が物売りを装い被害者に近づきテーブルの下から拳銃を向け、現金、携帯電話を出すよう脅迫した。被害者は携帯電話1台、財布を犯人グループに手渡すとそのまま逃走した。被害者に怪我は無かった。

エ 2月10日(火)午前中、ベレン市ウマリザウ区ジオゴ・モイア通りとドム・ホムアウド・デ・セイシャス通りの交差点内で、被害者車輌(文民警察捜査官2名)が信号待ちをしていたところ、オートバイに乗った犯人(2名)が後方から車輌に近づき、運転席の窓越しに拳銃を向け、強盗であることを宣言した。運転席にいた被害者(1名)が窓越しに発砲し、犯人らと銃撃戦となった末、被害者(1名)が腹部に被弾した。犯人1名は即死、他の1名はバイクで逃走した。

オ 2月24日(火)16:00頃、ベレン市マルコ地区アウミランテ・バホーゾ大通りとウマイター大通り交差点所在の薬局チェーン「ビッグベン」内において、拳銃を所持した犯人グループ(2名)は、客を装い店内に侵入し、覆面をすると同時に強盗であることを宣言した。同グループは近くに居た従業員に拳銃を突きつけ、現金、携帯電話を出すよう脅迫し、キャッシャー内の現金、販売用携帯電話50台を強奪しオートバイで逃走した。従業員には怪我は無かった。

カ 3月3日(火)深夜、ベレン市ナザレ地区ブラス・デ・アギアル通りとドトール・モライス通り付近にある洋服店において、被害者(店主)が店を出ようとしたところ、犯人グループ(2名)が店内に押し入り、被害者に対し拳銃を突きつけ、売上金を出すよう脅迫し、現金等を強奪し逃走した。被害者に怪我は無かった。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において、邦人の被害は認知されていないが、人質を伴う強盗事件(SAPATINHO)が多発しているため、十分注意が必要である。

以上

 
 
海外安全情報(平成26年度10月~12月)

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
パラー州公安局発表の2013年度(10月~12月)犯罪統計によると,前年比8%増の84,382件であり,特に麻薬に係る事件(1,897件:前年比25%増),強盗事件(25,845件:前年比6%増),窃盗事件(26,254:前年比3%増)が増加した。一方,殺人事件,性犯罪事件は横ばいを推移した。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
(1)邦人の殺人・強盗等
11月29日(土)23:50頃,アマパー州マカパ市ゴイアバウ地区居住の被害者宅にて,拳銃を所持した犯人グループ(8名)は侵入した。被害者2名に暴行を加えた上,被害者宅に約5時間留まり,その間被害者を監禁した。その後,犯人グループは電化製品等を強奪し逃走した。犯人逃走後,被害者は事件発生を警察へ通報した。警邏中のパトカーがジョアン・ゲーハ大通りで電化製品を持って逃走中の犯人グループを発見し,銃撃戦となった。犯人5名が射殺され,3名が逃走した。

(2)その他の強盗等被害(邦人以外)
ア 12月4日(木)14時30分頃,被害者がドッカ・デ・ソウザ・フランコ大通り所在のブラデスコ銀行を利用し,多額の現金を引き出した。被害者がベレン市ウマリザウ区アウミランテ・ヴァンデウコウク通りとベルナルド・ド・コウト通り付近を歩行中,オートバイに乗車した犯人グループ(2名)が後方から被害者に近づき,現金を出すよう脅迫した。被害者が抵抗したため,銃床で頭部を殴打した上で,大腿部に発砲した。犯人グループは何も取らずに逃走した。被害者は病院に搬送されたが,命に別状は無かった。

イ 12月5日(金)22時30分頃,ベレン市ナザレ地区ブラス・デ・アギアル通りとフイ・バルボーザ通り交差点付近において,被害者(3名)は車輌にて信号待ちをしていたところ,後方から犯人グループ(2名)の乗車するオートバイが真横に停車し,窓越しに拳銃を突きつけ強盗である旨宣言した。被害者達は車輌を急発進させ回避しようとしたが,犯人グループは逃走する車輌の後方から2発発砲し,その内の1発が運転中の被害者頭部に被弾し,即死した。
文民警察では,死亡した被害者は裁判所の事務官であり,怨恨の可能性も否定できない旨話している。

ウ 12月14日(日)正午頃,ベレン市ナザレ地区ジョゼ・マルシェ大通りとドゥトル・モラエス通りの交差点付近を被害者が歩行中に,後方から自転車に乗車した犯人グループ(2名)が被害者のバックを強奪し,逃走した。被害者はバックを強奪された際に転倒し負傷した。その後,最寄りのサンブラス警察署へ被害届を提出した。
文民警察ではジョゼ・マルシェ大通り沿いでひったくり被害が多発しており,注意喚起を行っている。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において,邦人の被害は認知されていないが,人質を伴う強盗事件が多発しているため,十分注意が必要である。

5 対日感情
良好。

                                                                            以上

 
海外安全情報(平成26年度7月~9月)

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)パラー州公安局発表の2014年8月犯罪統計によると,犯罪総件数は,前年比10%増の19,884件であり,特に強盗殺人事件(17件:前年比113%増),強盗事件(9,662件:前年比11%増)が増加傾向であった。一方,窃盗事件,麻薬犯罪については横ばいであり,今後も注視していく必要がある。
(2)当事務所管轄4州(パラー州,アマパー州,ピアウイ州,マラニョン州)は,拳銃を使用した強盗等が昼夜を問わず絶えず発生しており,特に注意が必要である。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
(1)邦人の殺人・強盗等
ア 7月12日(土)11:30~12:00頃、ベレン市イコアラシ郡ベングイ地区所在の販売店内において,拳銃を所持した犯人グループ(7名)が客を装い,店内に押し入り,被害者に対し銃口を突きつけ,現金を出すよう脅迫した。店内には売上金1000レアルしかなかったため,犯人グループは近くに止めていた車輌に被害者を乗せ誘拐した。約1時間後被害者の父親に連絡が入り,身代金50,000レアルを用意するよう要求があった。犯人側からの連絡で娘が誘拐されたことを知った父親は,州文民警察組織犯罪対策本部(DRCO)に通報した。警察からは身代金の交渉は避け,なるべく長時間通話をするよう指導を受け,その後,被害者の夫に連絡が入ったが,身代金の交渉をしなかったため,犯人グループが電話を切った。翌日午前1時頃(事件発生より約13時間後),被害者は,近くの倉庫で解放された。被害者は軽傷を負ったのみで命に別状はなかった。
イ 9月17日(水)22:00頃,ベレン市イコアラシ郡コケイロ地区所在の日本食レストランにおいて,レストランが閉店後,拳銃を所持した犯人グループ(3名)が門扉を乗り越え店内に侵入し,被害者,居合わせた客に対し,銃口を向け現金,携帯電話を出すよう要求した。偶々,店内に客として文民警察捜査官が居合わせたため,銃撃戦となった。被害者は流れ弾2発を腹部に被弾した。犯人2名は大腿部に被弾したところを同捜査官に現行犯逮捕された。残りの犯人1名は携帯電話等を強奪し,逃走した。被害者はベレン市内にあるアマゾニア病院に搬送された。命に別状はない。

(2)その他の強盗等被害(邦人以外)
ア 7月1日(火)11:30頃,ベレン市ファッチマ地区5月3日通りとジョゼ・マルシェ大通りの交差点付近で,被害者(女性1名)が車輌にて信号待ちをしていたところ,拳銃を所持した犯人グループ(3名)が,物売りを装い被害者車輌に近づき,着用しているズボンと腹部の間に挟んだ拳銃を見せ車輌の鍵を解錠するよう要求し,同車輌に乗り込んだ。犯人グループは被害者に拳銃を突きつけ,現金,携帯電話等を出すように脅迫し,市内を走行するよう指示した。ナザレ地区を警邏中の軍警パトカーが被害者車輌を発見し,パトカーに気づいた犯人グループは,パトカーに発砲した。銃撃戦の末,犯人グループは被害者の現金等を強奪し逃走した。被害者は軽傷を負った。

イ 7月1日(火)14:00頃,ベレン市ファッチマ地区1月9日通りとマルケス・デ・エルバウ大通り所在のコンクリート橋上で,被害者がコンクリート橋を走行中,いきなり拳銃を所持した犯人グループ(3名)が被害者車輌の前を妨害し,同車輌を停車させた。犯人グループの1名が被害者に拳銃を突きつけ拘束し,他の2名が車内を物色した。被害者の携帯電話3台,カメラ1台を強奪し,その場を後にした。被害者には怪我は無く,最寄りの文民警察ペドレイラ警察署に被害届を提出した。
文民警察によれば,本事件同様コンクリート橋上で白昼の人通りが多い時間帯に,強盗事件が多発している。犯罪者の多くは未成年であり,拳銃の入手ルートはファッチマ地区等の麻薬ディーラーから借用し犯罪を行っていることが多い。そのため,軍警察と協力してファッチマ地区の警備強化を実施中である。

ウ 7月8日(火)17:00頃,ベレン市サンブラス地区マガリャエンス・バラッタ大通りと1月9日通り所在のエミリオ・ゲルジ博物館内で,拳銃及び鈍器を所持した犯人グループ(5名)が,W杯ブラジル対ドイツの開始時間を見計らい,ジェンチル・ビテンコート大通り沿いのエミリオ・ゲルジ博物館裏口から侵入した。敷地内には警備員(7名)が配置されていたが,犯人グループに手足をプラスチック結束バンドで拘束され,頭に布袋を被された。同警備員達の所持品,拳銃等を奪い,犯人グループは施設内設置のブラジル銀行ATMを破壊,機内の現金を強奪し,20:30頃,施設内を後にした。発見を遅らせるため,主要出入口を内側からプラスチック結束バンドで閉鎖し逃走した。警備員には怪我は無く,同施設内の被害額等については不明である。
エ 7月11日(金)午前中,ベレン市ナザレ地区マガリャエンス・バラッタ大通りと3月14日通り所在のナザレ大聖堂付近で,礼拝を終え被害者が車輌に乗り込もうとしたところ,拳銃を所持した犯人グループ(男1人、女1人)が物乞いを装い,被害者に近づき周囲から見えないように拳銃を服の内側に隠し,現金を出すよう脅迫した。徒歩にて巡回中の州軍警察観光対策部隊(CPTUR)2人が犯行現場を発見し,現行犯逮捕となった。
州文民警察サンブラス署の話では,犯人グループは同日午前中だけで2件の強盗事件を犯しており,コメルシオ地区の短時間誘拐の常習犯であることも判明した。

オ 7月16日(水)13:00頃,ベレン市マルコ地区ジョアン・パウロ2世大通りとシャッコ通り所在の歯科医院で,診療中の歯科医院内に患者を装い,拳銃を所持した犯人(1人)が侵入し,強盗を宣言した。院内には医師,患者含む従業員が5人おり,所持品(現金,貴金属,携帯電話等)を強奪し,被害者達を鍵のかかる部屋に監禁し,院内を物色した末,同区内の貧民街方向に逃走した。被害者に怪我は無かった。

カ 7月16日(水)22:00頃,ベレン市ジュルーナス地区11月16日通りとコンセレイロ・フルタード通り所在の観光名所宝石美術館付近で,被害者夫婦は上記場所から車輌に乗り込もうとしたところ,拳銃を所持した犯人グループ(3名)の内の1名が銃口を被害者車輌に向け進行を塞ぎ,他の犯人らが被害者夫婦の後方から近づき強盗であることを宣言し,被害者車輌に乗り込んだ。犯人グループは被害者に銃口を向けベレン市内を走行するよう指示し,走行中に被害者夫婦の携帯電話,現金及び拳銃を強奪した。その後,被害者夫婦は解放され,犯人グループは被害者車輌で逃走した。
翌日,被害者車輌はジュルーナス地区ボン・ジャルジン通りで発見され,犯人グループは逃走中である。被害者夫婦は軽傷を負ったが命に別状は無かった。

キ 7月21日(月)21:30頃,ベレン市ペドレイラ地区マルケス・デ・エルバル大通りとピレッタ通りの交差点付近で,被害者(捜査官)が信号待ちをしていたところ,犯人グループ(男2名、女1名)が後方から近寄り窓越しに銃口を向けたまま強盗を宣言し,被害者車輌に乗車した。犯人グループの主犯格の女が被害者の頭部に銃床で殴り,車を出すよう指示した。マルケス・デ・エルバル大通りを走行中に,軍警察の警邏中のパトカーが被害者車輌を不審に思い追跡し,ファッチマ地区で犯人グループを逮捕した。被害者は頭部を負傷し病院に搬送された。
州文民警察組織犯罪対策本部の話では,2014年6月までに州内で短時間誘拐が78件発生(2013年度21件発生)しており,特に18時~23時の間に集中している。また,ベレン市内での誘拐事件多発地区はヘドゥット地区,サンブラス地区,ウマリザウ地区,ナザレ地区,ペドレイラ地区及びマルコ地区に集中しているため,上記地区に居住者に対し注意喚起を行っている。

ク 8月17日(日)午前1時頃,ベレン市ウマリザウ区ドン・ペドロ通りとムニシバリダーデ通り付近交差点で, 被害者(2名)が車輌で信号待ちをしていたところ,拳銃を所持した犯人グループ(2名)が窓ガラス越しに銃口を向け強盗を宣言し,現金,携帯電話を出すよう脅迫した。犯人グループは,被害者の現金等を強奪中,助手席に座っていたもう1名の被害者がいきなり犯人グループへ発砲し,銃撃戦の末,犯人1名が胸に被弾した。残された犯人1名は現金,携帯電話2台を強奪し,ペドロ・アルバレス・カブラウ大通り方向に逃走した。被害者は軽傷を負ったが命に別状は無かった。

ケ 8月19日(火)午後,ベレン市ナザレ地区ナザレ大通りとドナ・マリア・エオポリジィニャ通り交差点付近で,被害者(医師)がナザレ大通り沿いのパラー州立銀行ナザレ支店を利用し,現金を引き出した後,駐車中の車輌に乗り込もうとしたところ,真横に二人乗りのオートバイが停車した。窓越しに拳銃を向け強盗を宣言し,現金を出すよう脅迫した。被害者は窓ガラスを開放したが,抵抗し現金を渡さなかったため,犯人が発砲し,被害者は胸に被弾した。犯人グループは被害者の鞄を強奪し,その場を後にした。被害者は胸に被弾し救急病院へ搬送された。
文民警察サンブラス署によれば,銀行から出てきたところを狙う「SAIDINHA」被害が頻発しており,銀行利用者に対し,注意喚起を行っている。

コ 8月29日(金)午前中,ベレン市ジェンチル・ビテンコート大通りとアルシンド・カッセーラ大通り付近の薬局BIG BEM店舗内にて,拳銃を所持した二人組が,客を装い店内に押し入り,従業員が少なくなるのを見計らい強盗であることを宣言し,従業員に銃口を向け,ショーケース内の携帯電話を全て渡すよう脅迫した。店内に客として居合わせた文民警察の捜査官が異変に気づき犯人グループに発砲し,銃撃戦の末,犯人1名が腹部に被弾した。もう1名は携帯電話数台をを強奪し,その場を後にした。従業員等には怪我は無かった。

サ 8月30日(土)深夜1時頃,ベレン市サンブラス地区ジョゼ・ボニファッシオ大通り所在のホテル・イビスに拳銃を所持した犯人グループ(4名)が押し入った。犯人グループは二手に分かれ,一方は出入口付近に常駐していた警備員を拘束し,もう一方の犯人らは,受付従業員に対し,金庫から売上金,携帯電話を出すよう脅迫した。犯人らは金庫から6,000レアルを奪った上で従業員,宿泊客の携帯電話5台を強奪し,逃走した。
文民警察サンブラス署の話では,同ホテルは2013年4月にも同様の強盗被害に遭っている。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内において,テロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において,邦人が被害となる人質事件が1件発生しており,人質を伴う,強盗事件が頻発しているため,注意が必要である。

以上

 

海外安全情報(平成26年度4月~6月)

 

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)当事務所管轄4州(パラー州、アマパー州、ピアウイ州、マラニョン州)は、拳銃を使用した強盗等が昼夜を問わず絶えず発生しており、注意が必要である。

(2)最近では、銀行利用者を襲った強盗事件「SAIDINHA」や銀行の支店長等を短時間誘拐し、身代金を奪う事件「SAPATINHO」が頻繁に発生している。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
(1)邦人の殺人・強盗等
ア 4月3日(木)18:30頃、パラー州ベレン市マルコ地区のスーパーマーケットLIDER内設置ATMにおいて、ブラジル銀行のATMを使用した際、現金の引き出しができず、計4回操作を行った。結果的に現金 を引き出すことができなかったため、隣接する他行のATMを利用して1,000レアルを引き出した。被害者はブラジル銀行での取引が成立しなかった事を不審に思い、インターネットバンキングからメインバンク(UNION BANK)の残高を確認したところ、同日4回にわたりサンパウロ州内にて現金が引き出されていたため、同行に通報すると共にキャッシュカードの使用停止を依頼した。

イ 4月4日(金)18:00頃、パラー州ベレン市サンブラス地区のスーパーマーケット、YAMADA・PLAZA内設置ATMにおいて、24時間ATMを現金(1,000レアル)引き出しのため利用した。8日にメインバンク(UNION BANK)より、利用状況につき問い合わせがあり、7日~8日にかけて、パラー州を含む国内の複数箇所で数回にわたり使用されていることが発覚したため、直ちにキャッシュカードの利用停止を依頼した。

ウ 4月14日(月)に、パラー州ベレン市サンブラス地区のスーパーマーケット、YAMADA・PLAZA内設置ATMにおいて、24時間ATMを現金(1,000レアル)引き出しのため利用した。23日にメインバンク(UNION BANK)より、利用状況につき問い合わせがあり、同日パラー州を含む国内の複数箇所で数回にわたり使用されていることが発覚したため、直ちにキャッシュカードの利用停止を依頼した。

エ 4月14日(月)に、パラー州ベレン市サンブラス地区所在薬局(B IG BEM)内設置ATMにおいて、24時間ATMを現金(1,000レアル)引き出しのため利用し、自宅にてネットバンキングでメインバンク(ユニオンバンク)の残高を確認したところ、不正利用は無かった。
15日、メインバンクより被害者に対し電子メールにて、同日伯国内の複数箇所で数回にわたり使用されており、メインバンクの判断で利用停止状態とする旨通知された。
16日、同ATMを現金(1,000レアル)引き出しのため再度利用した ところ、利用できなかったことから、被害者よりメインバンクに対し、利用状況を確認するため問い合わせを行った。

オ 6月6日(金)午前2時頃、パラー州ベレン市サンブラス区イビスホテル前で、当地を旅行で訪れた被害者は、ベレン国際空港からタクシーを利用してホテルに到着したが、チェックイン前に周囲を散策していたところ、ナイフを所持した犯人グループ2名に襲われた。所持品を出している時に人通りが多くなってきたため、犯人グループはiPhone1台を強奪し、その場を後にした。被害者に怪我はなかった。

カ 6月11日(水)午前11時55分頃、パラー州アナニンデウア市国道
316号線3km地点交差点付近(当事務所から約10km)で、邦人夫人、子弟2名が現地指定校から自家用車で下校途中、上記日時、場所で信号待ちをしていたところ、前方で停車中の市バスが、信号が青に変わったにも関わらず発車しないため、少し待機していると、バス車内で銃撃戦が始まり、身動きが取れない状態となった。邦人が雇用している運転手を含め全員が、銃声が鳴り止むまで身を屈め、流れ弾から身を守る措置を取り、銃声が鳴り止むのを待っていたところ、周囲の車輌が動き出したため、邦人夫人、子弟2名を乗せた自家用車も避難した。邦人夫人、子弟2名に怪我はなかった。

キ 6月17日(火)12時頃、パラー州ベレン市イコアラシ郡タパナン地 区所在、北部材木加工会社内で、鋭利な凶器を所持した犯人グループ(3名)が客を装い、事務所内に侵入し強盗であることを告知した。同事務所内には被害者のみで、犯人1名が被害者の手足を縛り監禁した。その隙に別の犯人(2名)が室内の金品等を物色したが、金品等が見当たらなかったため、腹いせに被害者の腹部に鋭利な凶器で一刺しした。犯人グループは被害者の現金、携帯電話1台、パソコン1台を強奪し、その場を後にした。被害者は重傷を負い病院に搬送された。

(2)その他の強盗等被害(邦人以外)
ア 4月6日(日)午前4時頃、パラー州ベネビデス市セントロ地区ミラ
ンダ・マテウス通り1700番地付近で、被害者が帰宅途中、拳銃を所持した犯人グループが同被害者に対し、銃口を突きつけ強盗であることを宣言した上で、現金、携帯電話を出すよう脅迫した。被害者が抵抗し逃走したため、犯人グループは被害者に数発発砲した。被害者は頭部、上腕部等に5発被弾し、即死であった。犯人グループは現金、携帯電話を強奪し、その場を後にした。

イ 4月9日(水)13時50分頃、パラー州ベレン市ウマリザウ地区ジェネラリッシモ・デオドロ大通りとボアベントゥーラ・ダ・シルバ通り付近所在の病院内で、被害者(医師)が診療室で診療中、拳銃を所持した犯人(1名)が病院駐車場担当警備員を制圧しそのまま病院内に侵入した。事務員に対し拳銃を突きつけ、現金等を出すよう脅迫し、診療室内に居た被害者、患者に対しても現金等を要求した。犯人は被害者が抵抗したため発砲し、現金及び携帯電話6台を強奪してその場を後にした。被害者(医師)が腹部に被弾した。

ウ 4月16日(水)午後3時頃、ベレン市ナザレ地区ナザレ通りとドナ・マリア・レオポルジーニャ通り交差点付近で、被害者(2名)はバチスタ・カンポス地区パドレ・エウチッキオ通りとフェルナンド・ギリョン通りの交差点に所在するブラデスコ銀行を利用し、その際に4,000レアルを引き出した。被害者は上記場所にて信号待ちをしていたところ、真横に停車したオートバイに乗車した犯人グループ(2名)が窓越しに拳銃を向け強盗を宣言した。被害者が窓ガラスを開放しなかったため、犯人は同ガラスを割り助手席に居た被害者の鞄を強奪し、その場を後にした。被害者に怪我はなかった。
文民警察サンブラス署によれば、銀行から出てきたところを狙う「SAIDINHA」被害が多発しているため、銀行利用者に対し、注意喚起を行っている。

エ 5月10日(土)11:00頃、被害者がベレン市ウマリザウ区に所在するイタウ銀行を利用し、現金を引き出し、その後ベレン市ウマリザウ区ボアベントゥーラ・ダ・シルバ通りとアウミランテ・ヴァンデウコッキ通り交差点で、被害者が運転する車輌が信号待ちをしていたところ、後方から犯人グループ(2名)が乗車するオートバイが真横に停車し、窓越しに拳銃を突きつけ、ハンドバックを渡すよう脅迫した。被害者がハンドバックの引き渡しに抵抗したところ、犯人グループは強制的に強奪すると、逃走間際に被害者車輌へ数発発砲した。被害者は大腿部に被弾し重傷を負ったが命に別状はなかった。犯人グループはジョアン・バウビ通り方向に逃走した。
文民警察では、銀行利用者を標的とする「SAIDINHA」被害が多発しているため、利用者に対し注意喚起を行っている。

オ 5月10日(土)20:30頃、ベレン市ウマリザウ区ドン・ロムアルド・デ・セイシャス通りとオリベイラ・ベロ通り所在のアイスクリーム店「CAIRU」で、店内に40名程度の利用客がいたところ、拳銃を所持した犯人グループ(3名)が押し入り、従業員に対し売上金を出すよう脅迫した上で、利用客に対しては、壁に手を突くよう指示した。犯人グループは売上金と利用客の現金を強奪し、その場を後にした。利用客に怪我はなかった。

カ 5月28日(水)午前中にベレン市ナザレ地区コンセリェイロ・フルタード大通り所在のパラー州立銀行ナザレ支店長(被害者)が出勤の途中、家族を学校に連れて行くためナザレ地区を徒歩で移動していたところ、銃器を所持した犯人グループ(4名)に誘拐された。被害者と家族は別々の車輌に乗せられ、支店の開店時間である10時頃まで市内を連れ回された後、同支店に向かった。犯人グループは被害者に対し、解放の条件として70万レアルを要求すると、犯人グループ(2名)は被害者を伴い、行内に入り現金を強奪した。実際の被害額は約50万レアルであった。犯人グループは現金を確認すると被害者を支店周辺で解放した。同様に誘拐された家族はバチスタ・カンポス地区の公園で解放された。被害者に怪我はなかった。
州文民警察組織犯罪課マウロ捜査官によれば、最近、銀行の幹部及び家族を人質に取り現金を要求する「SAPATINHO」が横行している。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において、邦人の被害は認知されていないが、人質を伴う強盗事件が頻発しているため、注意が必要である。

5 対日感情
良好

以上

 

海外安全情報(平成26年度1月~3月)

 

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向

パラー州公安局発表の2013年度犯罪統計によると、前年比13%増の322,019件であり、特に窃盗(107,499件:前年比22%増)、強盗(108,316件:前年比13%増)が増加し、一般犯罪を抑制することが出来なかった。他方、麻薬犯罪(6,187件:前年比3%減)は公安局による取締りの強化を図ったため、やや減少したが今後も注視していく必要がある。

2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例

(1)邦人の殺人・強盗等
2月24日(月)18:05頃、ベレン市サンブラス地区ジェンチル・ビテンコート大通りとノビ・デ・ジャデネイロ通り交差点付近の「ドライ・クリーニングUSA」付近で、伯連邦貯蓄公庫(カイシャ・エコノミカ)の支店から出てきた被害者がジェンチル・ビテンコート大通り沿いに駐車中の車輌に乗車しようとしたところ、バイクで停車中の拳銃を所持した二人組に襲われた。犯人グループは被害者が同支店を利用し、車輌に乗り込むのを見計らい被害者へ銃口を向け脅迫した。徒歩で巡回中の軍警官2名が犯行現場を発見し、犯人グループと銃撃戦となった。犯人は被害者から現金、携帯電話1台を強奪し、銃撃戦の末バイクで逃走した。被害者は流れ弾に被弾し、病院に運ばれたが、死亡した。
在留邦人が数発の乾いた音に気付き周囲を確認したところ、銃撃戦が確認されたため、避難した。

(2)その他の強盗等被害(邦人以外)
ア 1月7日(火)午前9時頃、ベレン市バチスタ・カンポス地区プレジテンデ・ペルナンブッコ通り所在の飲食店で、被害者男性(2名)が食事をしていたところ、自転車に乗った拳銃を所持した犯人グループ(二人組)が近寄り、被害者に対し金を出すよう脅迫した。被害者は抵抗し、小競り合いとなった末、犯人グループの内の1名が被害者に向けて発砲し、銃撃戦となった。被害者2名は腹部と上腕部に被弾したが、被害者も犯人グループに対し発砲し、応戦した。犯人1名は大腿部に被弾した。被害者1名が負傷しながらも犯人1名を取り押さえたが、もう1名は逃走した。被害者は小競り合いの際に犯人グループに携帯電話を1台強奪された。
パラー州文民警察の調べでは被害者2名はパラー州軍警察官、第4管区所属の海兵隊員で休暇中であったが、軍警察官については拳銃を所持していた。

イ 1月12日(日)午前10時頃、ベレン市ナザレ地区ジェネラリッシモ・デオドロ大通りとナザレ大通りの交差点付近で、被害者(男性)が交差点付近に車輌を駐車したところ、拳銃を所持した犯人グループ(3人組)が被害者車輌に近づき、被害者に拳銃を突きつけ、車輌の鍵、現金及び携帯電話を出すよう脅迫した。犯人グループは被害者の現金等を強奪し、被害者車輌にてジェネラリッシモ・デオドロ大通りを逃走した。被害者に怪我はなく、すぐに文民警察サンブラス署へ被害届を提出した。
タバーレス文民警察サンブラス署長に状況を確認したところ、現在も車輌は発見されておらず、被害は現金800レアル、携帯電話2台であった。事件発生現場至近には観光地として有名なナザレ大聖堂があり、観光客も多くみられることから、州観光警察に対し警備強化を要請した。

ウ 2月7日(金)20時頃、マカパ市ジェズス・デ・ナザレ地区ヘポラルド・マシャド通り737所在のピザレストランにおいて、店内に約30名の利用客がいる中、拳銃を所持した犯人グループ(4名)が威嚇射撃をしながら店内に押し入り、全員に対し壁に手を突き、現金及び携帯電話を出すよう指示した。客の1名が抵抗したところ、犯人グループは頭部に向け発砲し、同客は即死した。犯人は売上金等約1万レアル、携帯電話計13台を奪って逃走した。その他の負傷者はなかった。

エ 2月26日(水)20時30分頃、ベレン市クレマソン地区ジェネラリッシモ・デオドロ大通りとコンセリェイロ・フルタード大通り交差点付近に男性が知人を待つため車両で停車中していたところ、自転車に乗車した拳銃を所持した犯人グループ(二人組)が近寄り、被害者車輌に対し、発砲しながら窓越しに現金を出すよう脅迫した。車内で待機していた男性は犯人グループに気付き所持していた拳銃で応戦した。銃撃戦の末、犯人グループの主犯格の男  が頭部に被弾し、死亡した。もう一人の犯人は自転車で逃走した。男性は右上腕部に軽傷を負った。
パラー州文民警察の調べでは、車内で待機していた男性は、休暇中の州文民警察所属の特別捜査官で、護身用に拳銃を所持していた。また、死亡した犯人は、同日付近で連続的に発生した強盗事件にも関与していることが判明した。

オ 3月11日(火)15時頃、マカパ市コンゴス地区所在の合同市庁舎内において、犯人グループ(3名)は、利用者を装い合同市庁舎内へ侵入すると、常駐警備員 の隙を突いて拳銃を強奪し、庁舎内に設置されているATM2台から現金を引き出した市民に対し拳銃を突きつけた。現金を出すよう脅迫していたところ、偶然居合わせた休暇中の文民警察官と犯人グループ間で銃撃戦となり、犯人1名が射殺され、同文民警察官も足に被弾した。残りの犯人2名は被害者の現金及び携帯電話4台を奪って逃走した。
同市庁舎内では、約1ヵ月前にも警備員が拳銃を強奪され、ATM利用者が引き出した現金約2万レアルを奪われる事件が発生したばかりであった。

カ 3月13日(木)08時15分頃、ベレン市バチスタ・カンポス地区パドレ・エウチッキオ通りとコンセレーロ・フルタード大通り所在の眼鏡店において、店舗に従業員が出勤してくるのを見計らい、犯人グループ(4名)が二手に分かれ店内に侵入した。一方は店内に居合わせた従業員5名に拳銃を突きつけ、奥の倉庫に行くように指示し、あとの犯人(2名)は、その間にショーケースに展示してあった商品120点あまりを窃取したところで、倉庫で見張りをしていた仲間(2名)に合図し、犯人(2名)は逃走した。残る2名が逃走を図るため、店舗を出たところで、警邏中の軍警察官と遭遇し、銃撃戦となった。犯人グループ(2名)は隣接する専門学校へ逃げ込んだが、犯人1名が自首し、もう1名は逃走した。被害者に怪我は無かった。

キ 3月15日(土)07時40頃、ベレン市サンブラス地区マガリャエンス・バラタ大通り沿い所在の家電量販店内「NOVO MUNDO」において、開店準備のため、従業員(約10名)が作業をしていたところ、拳銃を所持した犯人グループ(6名)が店舗前にトラック2台で乗り付け、従業員を装い店内に押し入り、店内に居た従業員達に拳銃を突きつけ制服(ポロシャツ)を脱ぐよう指示し、従業員を施錠できる部屋に監禁した。犯人グループは制服を着用し、商品約300点を次々にトラックに運び入れ逃走した。従業員達は自力で施錠された部屋から脱出し警察へ通報した。被害者に怪我は無かった。

3 テロ・爆破事件発生状況
管轄地域内においてテロ・爆破事件は確認されていない。

4 誘拐・脅迫事件発生状況
管轄内において、邦人の被害は認知されていないが、人質を伴う強盗事件が頻発しているため、注意が必要である。

以上