森田所長着任挨拶メッセージ

令和3年12月22日
 
 6月22日に在ベレン領事事務所に着任しました森田聡です。

 私はこれまでブラジルにおいては、2005年から2009年までの在サンパウロ総領事館、2012年から2016年までのクリチバ総領事館、2016年から今年6月までの2度目のサンパウロ総領事館と計13年勤務して参りました。いずれの勤務地も大きな日系社会を有し、これらの勤務地においては公私ともに日系社会の方々にお世話になっておりましたが、日本とブラジルの架け橋となって活躍される日系社会の皆様の活動を間近に拝見させていただき、日本とブラジルの絆の深さを強く感じてきました。

 また、私は最初のサンパウロ総領事館勤務で、2008年にはブラジル移住100周年で皇太子陛下がブラジルをご訪問されました。2012年の在クリチバ総領事館から本年までの在サンパウロ総領事館勤務の間には、2014年に安倍総理がブラジルをご訪問、同年のサッカーFIFAワールドカップの開催されました。日本ブラジル外交関係樹立120周年にあたる2015年には秋篠宮同妃両殿下がブラジル各地を御訪問になり、2016年には、リオデジャネイロでオリンピック・パラリンピックが開催され、また、ブラジル移民110周年にあたる2018年には眞子内親王殿下がブラジル各地御訪問されましたが、それらに立ち会うことができたことは幸運かつ充実した日々であったと思っております。

 昨年からの新型コロナウイルス感染拡大は、ブラジル社会にも大きな影響を与えており、数多くのイベントの開催が困難な状況になっていることを残念に思っております。しかしながら、コロナ禍の下、若手を中心に活発なオンラインイベントが開催されており、自宅に籠もりがちな高齢者の方に楽しみを与えているとも伺っています。こういった未曾有の危機も皆で力を合わせれば必ず乗り越えられると信じております。

 私が当地ベレンに着任して早半年が経ちました。この間、多くの日系団体、日本企業、パラー州政府機関等の方々とお話しする機会がありましたが、殆どなんの知識も持ち合わせずに着任した私に、皆様からは励ましの言葉を頂き非常に心強く感じております。

 日本・ブラジル関係の一層の強化、日系社会の地位向上のため働いて参りたいと思います。皆様方におかれましては、当事務所の活動にご協力頂ければ幸いです。

 以上簡単ですが、着任のご挨拶に代えさせていただきます。

在ベレン領事事務所 所長 森田聡