海外安全対策情報

2021/1/7

海外安全対策情報 令和2年度第3四半期

 
1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)パラー州大ベレン圏(ベレン市、アナニンデウア市、マリツーバ市、ベネビデス市、サンタ・バルバラ市、サンタ・イザベル市)全域で時間帯を問わず銃器を使用した強盗、殺人等の凶悪事件が多発しており、当地で生活するブラジル人はもとより、邦人の方々も同様に被害に遭遇しています。このため外務省ではパラー州大ベレン圏に対し『十分注意してください。』の渡航情報を発出し渡航者へ注意を呼びかけています。

(2)大ベレン圏中心部のベレン市内で特に犯罪が多発しているのは、ジュルーナス、グアマ、マルコ、ペドレイラ、サクラメンタ、テーハ・フィルメの各地区で、グアマ、ジュルーナスの両地区については、年間を通じて常に犯罪発生件数ワースト1,2位に挙げられる危険地域とされています。それら犯罪多発地区内には貧民街が点在していますが、麻薬密売人、中毒者による殺人等の凶悪事件が日々発生しているため、安易に近づかないでください。

(3)ベレン市は2018年の世界危険都市ランキング(30万人以上の都市を対象として人口10万人あたりの殺人発生件数で比較)で12位(人口10万人あたり65.31件)になるなど,引き続き治安の悪い状況が継続しております。2019年犯罪件数を東京都(1,395万人)とベレン大都市圏(240万人)を10万人あたりで比較すると、強盗が東京の約1314倍、殺人が約36倍です。ベレン大都市圏内では1日平均約416件の犯罪が認知されていますが,これは警察に届け出があっただけで,実数はこの数倍になるものと見られています。

(4)ヴェロペーゾ市場、カステロ要塞、共和国広場周辺の観光名所とされている旧市街地では邦人の方々を含む旅行者の多くが強盗、スリ、ひったくり等の被害に遭遇しています。また、過去比較的安全と言われた、ナザレ、バチスタ・カンポス、サンブラスといった邦人長期滞在者居住地区内,また邦人の通うショッピングセンター内においても、近年、銃器を使用した強盗事件が発生しています。

(5)12月現在,ショッピングセンターや飲食店などもコロナウイルスの感染拡大防止措置を遵守しつつ、通常通り営業しており,外出される機会も増えているかと思いますが,昼夜を問わず,外出の際には周囲の状況をよく確認する等,十分に注意してください。
 
2 ベレン市と周辺における殺人・強盗等凶悪事件に係る事例
 
(1)10月13日夜、領事事務所前大通り交差点の銀行前において、男性がバイクに乗った2人組に射殺された。被害者は同交差点付近を歩行中のところ、バイクに乗った2人組に追いかけられ脅威を感じたため、人がいる近くのバス停へ逃げようとしたが、犯人らは後を追いそのまま被害者を襲撃し発砲。被害者は銀行の前で射殺された。犯人とみられる2人組は8~10発を発砲したとみられ、うち数発は銀行の正面ガラスに命中し破損。

(2)10月25日16時30分頃、ベレン市サンブラス区バスターミナル内の乗車券売り場で強盗事件が発生(休日のため無人時の犯行)。乗車券売り場の金庫から現金8000レアル、レジから7000レアルが奪われたほか、業務用携帯電話も窃取されたうえ、警報装置の電源コードも切断された。

(3)11月5日未明、ベレン市ウマリザル区の住宅に強盗犯1名が侵入したが、住民が気づいて発砲し、強盗犯は死亡した。

(4)11月6日20時30分頃、ベレン市マルコ区の市立動植物園前のアルミランテ・バホーゾ大通りにおいて、男2名がバス停の乗客に刃物で脅し強盗を働いていたところ、歩道を逆走してきたバイクの男に発砲され、うち1名が死亡。

(5)11月24日未明、ベレン市内のショッピングセンターにある宝石店に3人組の男が侵入し、9百万レアル相当の宝石類を持ち去った。窃盗犯らは配管を伝い、ショッピングセンターの天井裏に隠れ、事件発生当日に内装や天井の改修が行われていた隣接する別なテナントからこの宝石店に侵入したと見られている。

(6)12月1日夜から2日未明にかけ、カメタ市(ベレン市より235km)において、犯罪者集団による大がかりな銀行強盗事件が発生した。犯罪者らは50名ほどの一般市民を人質にとりながら市内の金融機関を襲撃し、発砲しながら逃走した。なお、人質にとられた市民1名が死亡、1名が重傷を負った。なお、事件発生当時は、サッカーのテレビ中継を観覧する市民らで市内の飲食店は混雑していた。

(7)12月6日、ベレン市パルケ・ベルジ区所在のスーパーマーケット駐車場において、男性が買い物を終えて自家用車のトランクに荷物を詰め込んでいたところ、拳銃を所持した2人組の強盗が現れ、自家用車の後部座席に無理やり押し込まれた。強盗犯らは被害者の車を運転して銀行まで行き、被害者にATMから引き出せる限度額全てを引き出させた上、その現金と被害者の携帯電話を奪い逃走した。
 

防犯対策

•常に周囲に気を配り、防犯意識を維持する。

•閑散とした場所には近づかない。

•単独行動を避ける。

•早朝、夜間の外出を避ける。

•移動の際は比較的安全なタクシーを利用する。

•華美な服装を避ける。

•現金は分散して所持し、路上で財布、カメラ、携帯電話は見せない。

•被害に遭った際は、抵抗せず犯人の指示に従う。
ナザレ祭 ヴェロ・ペーゾ市場