ブラジル日本政府留学生会合同会議
毎年、日本政府はブラジルを含む世界中の学生や研究生等を対象に日本での留学の機会を提供していますが、留学終了後、大半の参加者は地元の帰国留学生会に入りその活動に参加しています。この帰国留学生会は、文部科学省の国費留学制度、JICAの留学・研修制度、並びに日本の各都道府県の留学・研修制度により、日本で勉強した元留学生・研修生がお互いの連携を強め、日本文化・学術の振興並びに両国の友好親善に寄与することを目的して結成された同窓会組織です。
3月3日、ブラジル国内各地の帰国留学生会の合同会議がパラー州ベレンのホテル・プリンセザロウサンにて行われました。本会合には、ブラジリア、サンパウロ、ポルトアレグレ、レシフェ、リオ、ベロオリゾンテ、クリチバ、マナウス及び地元ベレンの帰国留学生会計11団体の代表の他、在ブラジル日本国大使館の稲葉大樹書記官、在ベレン領事事務所の浜田圭司所長、JICAサンパウロ出張所の佐藤洋史次長、汎アマゾニア日伯協会の生田勇治会長、アマゾニア日伯援護協会の八十島エジソン副会長等が参加しました。汎アマゾニア日伯協会の生田勇治会長は、帰国留学生の地元社会発展への貢献に関して講演を行いました。
会合の冒頭において、同会合を主催するパラー州日伯留学生会の生田ユウジ・マガリャエス会長は、「これまでブラジリアで開催されてきた本会合が初めて当地で開催されるのは非常に喜ばしい。」と述べました。稲葉書記官は、「今回の会合に参加でき、大変嬉しく思う。帰国留学生会の皆さんには日本とブラジル各地の架け橋となって伯人学生の日本留学促進のみならず、両国の文化・学術交流の振興や友好親善に大いに貢献して頂いている。改めて感謝申し上げる。」と述べました。また、浜田所長は「本年の日本人のブラジル移住110周年等も念頭に有意義な議論が行われることを期待する。」と述べました。
本会合では「統合へ向けたあゆみ」というテーマにて議論が行われ、各参加者から、日本留学・研修制度の紹介、日本紹介講演会、日本文化普及活動を中心に現地での留学生会の活動状況につき報告があったほか、各会の更なる活動や連携の強化を目指し、参加者間で活発な議論や情報交換が行われました。
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